第404章

水原悟は涼やかな目元を細め、魅惑的な笑みを浮かべた。

「お誕生日おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます」

洗練された物腰、完璧な礼儀作法。まさに絶世の貴公子だ。

水原明一は、どう見ても隣の眼鏡男より自分の孫の方が優秀だと確信し、満面の笑みを崩さない。

唐沢楓は水原悟を見つめ、美貌の瞳をわずかに細めた。複雑な心境だった。

彼女が気になっているのは、この男が古美への贈り物に何を選んだかだ。

七瀬烈司は高価で唯一無二の骨董品を出した。間違いなく今日の最高傑作だろう。

あれを上回るものなど、彼に出せるのか?

「水原社長、お祝いの言葉をありがとう。貴方と明一さんが来てくれて光栄...

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