第416章

「ああ、堀内君の妹さんか」

水原明一は納得したように頷くも、それ以上は口にしなかった。

「小さい頃から、悟お兄様は私に優しくて……ずっと気にかけてくださって、お世話をしてくれて……私にとって、悟お兄様は一番大切な人なんです……」

堀内星良は涙を拭い、華奢な肩を小刻みに震わせながら、嗚咽混じりに続けた。

「昨夜、事故のことを聞いて……胸が張り裂けそうで一睡もできませんでした。すぐにでも駆けつけたかったのですが、兄がどうしても許してくれなくて……皆様のご迷惑になるからと……。私が未熟なせいです。もっと早く来るべきでした。そうすれば、何かお役に立てたかもしれないのに」

「感心な心がけだ」...

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