第417章

だがそれは問題の本質ではない。唐沢楓の強靭な精神と圧倒的なオーラがあまりにも強大すぎたのだ。その存在感は瞬時に堀内星良を卑小な存在へと追いやるほどで、彼女は顔色一つ変えず、星良のプライドを粉々に砕いてしまった。

「な、何をする気?」

堀内星良の顔からは血の気が引いていた。

「緊張しないで。他意はないわ。ただ、あなたが抱いている懸念に答えてあげようと思っただけ」

唐沢楓は余裕綽々と微笑むと、手術帽を取り払った。滝のように豊かな黒髪が一気にこぼれ落ち、その姿には凛とした美しさが漂う。

「あなたが心底案じている『お兄さん』は、もう危険な状態を脱したわ。神頼みをする必要はない」

彼女は堀...

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