第428章

「うん、素晴らしい。では、姪っ子からの吉報を待っているとしよう」

唐沢泉海はふと思い出したように、目を細めて唐沢楓を見やった。

「そうそう、君がグループに出社すると聞いてね、美佑が特別にプレゼントを用意したんだ。もうオフィスに届けてあるから、早く見てごらん」

唐沢美佑は唐沢泉海のひとり娘であり、唐沢楓の従妹にあたる。

この姉妹、長らく顔を合わせていないが、その仲はと言えば……一言では言い表せないものがある。

「そうですか。美佑も気が利くこと」

唐沢楓は唇の端を吊り上げ、笑っているようで笑っていない表情を浮かべた。

一行はオフィスへと向かう。

「お嬢様、あれをご覧ください」

...

ログインして続きを読む