第451章

「水原会長、それに奥様。お宅では使用人がこれほど好き勝手に振る舞うのを許していらっしゃるの? あまりに躾がなっていないのではなくて?」堀内夫人は、冷ややかな蔑みの視線を山田に向けた。

「堀内さんも我が家の事情をご存じでしょう。こちらの山田は、たかが使用人とはいえ、我が家では随分と偉いお立場にいらっしゃるのですわ」

「山田の地位がなぜ高いか、叔母さんはよく分かってるはずだろ?」

水原悟は山田の傍らに歩み寄ると、身を挺して彼女を庇った。その瞳は凍てつくように冷たく、鋭利な刃の如き視線が水原静香を射抜く。あまりの迫力に、静香はビクリと身を震わせた。

「俺の母が亡くなってから、山田はずっと俺...

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