第503章

「水原悟、あるいは彼の秘書に伝えてくれ……」

終始沈黙を保っていた唐沢佑が、ふいに冷ややかな口を開いた。

「面会を求めているのは、KSグループ社長、唐沢佑だと」

唐沢佑。

唐沢佑だと?

受付の女性は呆然と立ち尽くし、しばらくしてようやく我に返ると、慌てて受話器を取り網島新へ内線を繋いだ。

……

唐沢佑は網島新が迎えに降りてくるのを待たず、林田瑛太と共にそのままエレベーターに乗り込み、会議室のある階へと向かった。

廊下へ足を踏み入れた途端、二人はボディガードに立ち塞がれた。

「お前たちの水原社長をここへ呼べ」

唐沢佑は無表情のまま言い放った。

「水原社長は現在重要な会議中...

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