第504章

唐沢佑はめったに手を出さないが、いざ動けば、相手に一生忘れられないほどの恨みを刻み込む男だった。

血走った目を剥き出しにした唐沢佑は、堀内陽介の首筋にナイフの切っ先を突きつけたまま言い放った。

「どけ、余計な真似をするな!」

「余計な真似だろうが止めさせてもらう!」

息を切らした堀内陽介は、自らの胸元を指先でトントンと叩いた。

「やれるもんなら俺を殺せ。ここを刺せよ! 悟と楓の件は俺が首謀者だ。俺が全部お膳立てしたんだから、怨むなら俺を怨め! 悟を傷つけるな、この堀内陽介を狙え! だがな、こんなことをして楓がどう思うか考えたことがあるのか。あいつがこんな結末を望んでいるとでも? 大...

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