第220章

青木井東の醜悪な面構えを見ていると、腹の底から憎悪にも似た怒りがふつふつと湧き上がってくる。

「あなたに、私と青木易揚の子どものことを語る資格なんてあるわけないでしょう? 私たちは心から愛し合っているの。もし将来、二人の間に子どもができたら、幸せで温かい家庭を築くわ」

私はスカートの裾をぎゅっと握りしめた。脳裏には、かつて青木易揚と過ごした温かな日々が走馬灯のように駆け巡る。それらの美しい記憶だけが、今の私を支える唯一の拠り所であり、揺るぎない信念だった。

青木井東は、まるで私の言葉を認めるかのように小さく頷いた。

彼は椅子の背もたれに体重を預け、足を組む。片手は肘掛けにだらりと投げ...

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