第227章

私が戻るや否や、平沢雪乃は溢れんばかりの興奮を隠そうともせず、私の手をぎゅっと握りしめて言った。

「静香、戻ったばかりで疲れているのは分かってるわ。本当ならゆっくり休ませてあげるべきなんだけど、どうしても我慢できなくて。あなたに知らせたい朗報があるの」

「朗報?」

気分は悪くなかった。私はすぐに尋ね返す。

「ある会社から業務提携の話が来ているの。うちと顧問契約を結びたいんですって。今日ちょうど話し合いのアポイントメントが取れたから、一緒に行きましょう」

そう言って、平沢雪乃はノートパソコンの画面を私に見せた。

メールに目を通しながら、私は胸の奥に微かな違和感を覚えた。だが、具体的...

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