第317章

山本翔一はそんなことお構いなしだ。目を血走らせ、店内に向かって怒鳴り声を上げた。

「佐藤美咲! さっさと里弥を返せ! 俺たちがどれだけ探し回ったと思ってるんだ!」

その声には、焦燥と怒りが滲んでいた。

佐藤美咲は山本翔一の声を聞くと、鼻で笑って言い返す。

「よくもまあ、そんな口が利けるわね! 自分の面倒さえ見られない男に、里弥との生活なんて無理よ。この前だってあなたが倒れた時、私が駆けつけなかったら里弥はどうなっていたことか! あなたなんかに任せておけるわけないでしょ!」

山本翔一は怒りで全身を震わせ、反論した。

「あれは事故だ! 俺は里弥の父親だぞ、ちゃんと面倒見ないわけないだ...

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