第347章

私は努めて冷静さを保ち、口を開いた。

「大前さん、雪乃は見つかりました。ですが……」

言葉を切り、喉の奥から込み上げる苦渋を飲み込む。

「彼女は青木井東の手の者に拉致され、非道な拷問を受けていました。私たちが発見した時には、すでに瀕死の状態で……現在は治療を受けています」

報告を聞いた瞬間、大前さんの顔色は土気色に変わった。

彼は再び葉巻を深く吸い込むと、先端の火が激しく明滅した。それはまるで、彼の内側で燃え盛る怒りの業火そのもののようだった。

握りしめられた拳が震え、彼は怒号を放つ。

「あの青木井東め……どこまで図に乗れば気が済むんだ!」

言い捨てると同時に、彼は手にした葉...

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