第353章

平沢雪乃の母は娘の手を固く握りしめ、しばらくためらっていたが、ようやく意を決して口を開いた。

「静香ちゃん、雪乃をこんな目に遭わせた犯人は……捕まったのかしら? あんな酷いことをした人間、絶対に許せないわ。そのまま放っておくなんてできない」

私は小さく頷き、声を潜めてゆっくりと答える。

「おじ様、おば様。犯人は捕まりました。青木井東です。それに……大前さんが、彼を処分しました」

「処分」という言葉を口にする際、私は意識して声を落とし、努めて平静を装った。

「処分? どういうことだ?」

平沢の父は眉をひそめ、怪訝な眼差しで問い詰める。

私は一瞬言葉に詰まり、唇を噛み締めたが、やは...

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