第361章

沈黙が長く続いた後、大前が唐突に口を開いた。

「私も歳だ。体力にも限りがある。今後、このプロジェクトにおける私の持ち分は、すべて佐藤美咲に任せることにする」

その言葉を聞くや否や、佐藤美咲はしなやかな身のこなしでくるりと向きを変え、大前の隣にぴたりと寄り添った。親密さをアピールするように彼の腕に絡みつき、甘ったるい猫なで声で囁く。

「さすが大前さん、私のこと一番分かってくれてる! 安心して、絶対に期待を裏切ったりしないから」

彼女は顎を少し上げ、傲慢な眼差しで私たちを一瞥する。その指先は大前の腕の上でゆっくりと円を描き続け、まるで彼との特別な関係を衆目に誇示しているかのようだ。

大...

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