第375章

山本翔一と葉田水奈がレストランに足を踏み入れた瞬間、私たちのテーブルへと視線を走らせ、目が合った。

「えっ? あれ、山本翔一と葉田水奈じゃないか? なんであの二人が一緒に?」

大前恭也が真っ先に声を上げた。目を丸くし、無意識のうちに二人の方を指さしている。

刹那、私たち四人の顔に驚きの色が浮かんだ。

平沢雪乃は浮かべていた笑みを瞬時に凍りつかせ、呟く。

「本当だわ。変よ、どうしてあの二人がつるんでるの?」

私は眉をひそめ、重苦しい表情で口を開いた。

「今日、山本翔一が里弥に会いに行ったの。でも里弥は彼を受け入れず、追い返したみたい。……たぶん、葉田水奈の資金援助を受けるつもりな...

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