第406章

私と山本翔一は、里弥の歌声に耳を傾けながら、懸命に歩調を合わせようとしていた。最初は少しぎこちなかったものの、里弥の歌が安定してくるにつれ、私たちも徐々にコツを掴んでいく。山本翔一が左足を出せば、私は右足を。彼が右なら、私は左。二人の息は次第に合い始め、速度も増していった。

バランスを保つためだろう、山本翔一の手が無意識のうちに私の腰に添えられた。私はそれを拒まなかった。不思議な温もりが、心の奥底でじんわりと広がっていくのを感じた。

だが、ゴールまであと少しというところで、突如として足首に鋭い痛みが走った。スピードを上げようと焦るあまり、不注意にも足を挫いてしまったのだ。

思わず「あっ...

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