第407章

里弥は山本翔一をじっと見つめ、不意に真剣な表情で口を開いた。

「山本おじさん、ママにすごく優しいね。幼稚園のみんなのパパよりも、ずっとママに優しいよ」

その言葉を聞いた山本翔一は、口元をわずかに綻ばせ、柔らかな笑みを浮かべて私の方を向いた。

「お前と母親は、俺にとって一番大切な存在だからな」

彼の瞳は真摯で熱を帯びており、私の心の奥底まで射抜くようだった。埃を被り閉ざされていた心の扉がそっと押し開かれ、一筋の光が差し込んでくるのを感じる。彼の優しさも気遣いも、本当に私に向けられたものであり、しかもこれほどまでに熱烈だったなんて。

心臓が大きく跳ね、頬が微かに熱くなる。歳月の中に埋も...

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