第412章

里弥の行動に、葉田水奈は呆然とした。顔に水鉄砲を浴びせられ、完璧だったメイクが濡れて滲んでいく。狼狽がよぎったその瞳は、瞬く間に激しい怒りへと変わった。

「このクソガキ!」

逆上した彼女が、里弥の手から水鉄砲を奪い取ろうと手を伸ばす。

私は膝を打った痛みなど構わず、転がるようにして飛び出し、里弥を背に隠して強く抱きしめた。

「葉田水奈、気が狂ったの!?」

私は彼女に向かって叫んだ。怒りで声が震えている。

カッと見開いた目で葉田水奈を睨みつけた。胸が激しく上下し、呼吸をするたびに怒りの炎が噴き出しそうだ。

「まだ子供じゃない! いい大人が子供に手を上げるなんて……あんた、人間とし...

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