第413章

中村宗祐はその言葉を耳にするや、怪訝そうな表情を浮かべ、私と葉田水奈の顔を忙しなく交互に見やった。

その様子を見た葉田水奈は、好機とばかりに畳みかける。彼女は中村宗祐に向かって、あからさまに言い放った。

「悪いことは言わないから、その女の可哀想な振りに騙されない方がいいわよ。静香はね、あなたが思っているような清純な女じゃないの。彼女の過去を知ったら、きっと腰を抜かすわ」

それを聞いた瞬間、中村宗祐の表情が険しくなった。彼は大きく一歩踏み出し、私の前に立ちはだかると、葉田水奈の目を真っ向から見据え、一言一句噛み締めるように告げた。

「俺は静香を昔から知っている。彼女がどんな人間か、俺自...

ログインして続きを読む