第414章

気まずく、それでいて妙な空気が漂う中、突如として私のスマートフォンが鳴り響いた。その音は、まるで静寂を切り裂く警報のようだった。

私は慌てて端末を取り出す。画面に表示されているのは、見知らぬ番号だ。胸の奥から嫌な予感が込み上げてくる。一瞬の躊躇いの後、意を決して通話ボタンを押した。

「もしもし」

「あら、静香。意外だった? 私よ、葉田水奈」

受話器の向こうから、彼女特有の甲高く、勝ち誇ったような声が響く。

「あんたとその腰巾着、さっきは随分と面白い姿を見せてくれたじゃない。でもね、忠告しておくわ。大人しく言うことを聞いた方が身のためよ。さもないと、ボイスレコーダーの中身、世間様に公...

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