第421章

 暫定的な計画が立つと、山本翔一はすぐさま会社再建に没頭し、不眠不休の激務モードへと突入した。撤退による損失を取り戻そうと、投資家との面会を精力的に重ねる日々。そんな慌ただしい時間が、飛ぶように過ぎ去っていった。

 ある午後のこと。私が資料を前に頭を抱えていると、携帯電話が甲高い着信音を響かせた。画面には山本翔一の名前が表示されている。

「静香、キーマンになりそうな投資家と連絡がついた。楠田洋平という人物だ。うちへの出資について、会って話をしてくれるそうだぞ」

「楠田洋平」という名を聞いた瞬間、私は呆然とし、危うく携帯を取り落とすところだった。楠田洋平——かつて私も仕事をしたことがある...

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