第426章

電話越しだというのに、山本翔一は恐ろしいほど鋭い勘を働かせ、私の一瞬の感情の揺らぎを看破したようだった。彼は焦りを滲ませた口調で、慌てて話題を転換する。

「静香、実は今回電話したのは、どうしても相談したい大事なことがあってな」

私の言葉を遮らせまいとするかのように、彼は畳みかけるように続けた。

「楠田洋平さんがチャリティーパーティーに出席するという情報を掴んだんだ。俺たちにとっては、千載一遇の好機だ。なんとしても彼にもう一度会って、全力で支援を取りつけたい。プロジェクトを成功させるためにな。そこで頼みなんだが……俺のパートナーとして、一緒に来てくれないか?」

その誘いに、私は一瞬言葉...

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