第437章

負傷した山本翔一をしっかりと支え、私は隠れ場所だったコンテナから一歩ずつ、足を引きずるようにして這い出した。

山本翔一の脚の傷口からは絶え間なく血が溢れ出し、私たちの背後には見るも無残な血の雫が点々と続いている。地面に伸びるその鮮血の跡は、つい先ほどまで死線にあったことを、その場にいる全員に雄弁に物語っていた。

それでも、山本翔一の表情に怯えの色は微塵もなく、むしろ悲壮な覚悟すら漂わせている。

コンテナの外へ踏み出した瞬間、警察隊の脇に立つ葉田水奈の姿が目に飛び込んできた。

私たちを認めた葉田水奈の瞳から、不安の色が一瞬で消え去り、歓喜が迸る。彼女は山本翔一を凝視していた。そこには、...

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