第455章

廊下から不意に荒々しい足音が響き、三人の黒服の男たちが病室のドアを蹴り開けた。

井上刑事が振り返りざまに銃を構えた瞬間、私は手近にあった金属製のトレイを掴み、力任せにその後頭部へ叩きつけた。

鈍くも硬質な音が響き、制帽が宙を舞う。露わになった項には、見るもおぞましい刺青――野村家のもう一つの刻印が刻まれていた。

「鈴木さん、お見事です」

先頭の男がサングラスを外しながら、感心したように私を見つめる。

彼のネクタイに留められた銀色のタイピンが一瞬、煌めいた。どこかで見覚えのあるデザインだが、誰が着けていたのか思い出せない。

「あなたたちは……」

痛みも思考も追いつかないまま、私は...

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