第460章

「山本翔一は、最初から知っていたのですか?」

私は驚きを隠せなかった。

「あいつがこの数年、何も調査していないとでも思ったか?」

「そうですね……あの人の聡明さなら、思い至らないはずがありません」

書類をめくる手が止まり、私は呆然とする。

「大前が犯した罪はこれだけじゃない。すべて合わせれば万死に値する。惜しむらくは、法では奴を裁けても、殺せはしないことだ」

「これらは所詮、裏社会の汚い足の引っ張り合いに過ぎません。どうあっても大前の命まで奪うほどではないはず。まさか、他にもまだ?」

私も弁護士の端くれだ。法の規定については平沢雪乃以上に熟知している。だが、彼の口ぶりには、法を...

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