第23章 反転

「松本家のみなさんって、本当に変わってますわね。数日おきに宴会を開くのはまだしも……松本家の次女様には、口を挟む隙すら与えないおつもり?」

松本霞澄は思わなかった。新谷明珠が、まさか自分をかばうように口を開くなんて。

松本当主は、突然立ち上がった新谷明珠をじっと見据える。

緒方廷治と新谷家の令嬢が婚約していることは、界隈では誰もが知っている。だが新谷明珠は長く海外にいたせいで、顔まで知る者は多くない。

松本当主も、夏目乙美も、彼女が誰なのか分からない。まして松本希実に至っては、苛立ちを隠しもせずに吐き捨てた。

「うちの家のことに、あんたが口出しする筋合いある? ただの招待客のくせに...

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