第206章 お金を投げても彼女は動かない

陸川天誠は天樹夢子の疑念には応えず、ただこう言った。「夢子、どうしても北斗と一緒にいたくないというのなら、もう無理強いはしない。ただ、お前は陸川家に嫁いできたんだ。陸川家がお前に損をさせることはない」

「お前が北斗と離婚するなら、陸川家の財産と陸川の株、その半分をお前に分け与えよう」

天樹夢子は言った。「お義父さん、それは結構です」

陸川家の財産の半分だなんて、そんなものを受け取ってしまえば、陸川北斗が離婚に応じてくれるはずがない。

やめておこう。そんな大金に目が眩むくらいなら、潔く離婚した方がましだ。

天樹夢子が言う「そんな大金」とは、少なくとも数千億、下手をすれば一兆円を超える...

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