第208章 彼が呼んだのはおばあちゃんではなく、ナイフを突き刺した

四つの目が交錯する。三上汐浪は天樹夢子に歩み寄る際、叶ちゃんの存在には気づかず、その瞳には天樹夢子しか映っていなかった。

満面の笑みで天樹夢子の前に立つと、三上汐浪が再び「夢子」と呼びかけた時、天樹夢子は椅子から立ち上がった。「お母さん」

「戻ってきてしばらく経つでしょう! ずっと家に食事に呼びたいと思ってたんだけど、なかなかいい機会がなくてね。この前あなたが病気になった時も、二度お見舞いに行ったんだけど、いつも寝ていたから」

「そのあとまた行ったら、もう退院してたのよ」

そう言うと、三上汐浪はさらに尋ねた。「そうだ、もうすっかり良くなったの? まだどこか具合が悪いところはない? 最...

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