第245章 疑うなら、いつでもDNA検査に行ける

 病室を見回すと、キャビネットの横にたくさんの新鮮な果物や栄養ドリンクが置かれているのが目に入り、天樹夢子はおおよその事情を察した。

 ゆっくりと病室に近づくと、陸川北斗が顔を上げて彼女に声をかけた。

「来たか」

 彼の腕の中では、叶ちゃんは彼女が来たことに全く気づかず、レゴブロックに夢中になっている。

 天樹夢子が「ええ」と陸川北斗に返事をしたその時、ポケットの電話が鳴った。榊原秋からだ。

「お母さん」

 天樹夢子がそう呼ぶと、すぐに榊原秋の声が聞こえてきた。

「夢子、今日の午後、叶ちゃんを連れて北斗のお見舞いに行った時、うっかり足首を捻っちゃってね。叶ちゃんがどうしても帰り...

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