第297章 彼女の悪さが好き

やがて、天樹夢子が本当に耐えられなくなったのを見て、陸川北斗はようやく彼女を解放し、腕に抱いて眠りについた。

彼のこの習慣に、天樹夢子は泣きたい気持ちになり、彼をぐいと押しのけて言った。「陸川北斗、まだ寝かせてくれないの? もう、うっとうしい」

陸川北斗は彼女のその様子に笑みを漏らし、ぐっと抱き寄せた。「もう悪さはしないって約束する。ただお前と離れたくなかっただけだ。あの三年で懲りたんだ」

陸川北斗が彼女が去っていた三年間を引き合いに出したので、天樹夢子は彼を相手にする気も失せた。

何より、彼女は疲れすぎていた。彼と口論する気力もなく、いっそ口を開くのも億劫で、目を閉じてすぐに眠って...

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