第300章 結婚を承諾した

翌日の午前中、天樹夢子が法律事務所で忙しく働いていると、数日間行方をくらましていた笹川諭がようやく姿を現し、食事に誘ってきた。

陸川北斗は夜に会食が入っていたため、天樹夢子は仕事が終わると叶ちゃんを連れて約束の場所へ向かった。

テーブルを挟んで向かい合い、天樹夢子はお茶を注ぎながら尋ねた。「この数日、どうして音沙汰なしだったの?」

笹川諭は彼女の顔をちらりと盗み見た。「年末で会社が忙しくて」

天樹夢子は特に疑うこともなく、お茶を注ぎ終えると叶ちゃんに声をかけた。

叶ちゃんはまだ小さいけれど、とても聞き分けがいい。天樹夢子が外食に連れて行くと、いつも黙々と自分の食事を食べ、食べ終わる...

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