第317章 結婚は確定的な事

笹川諭:「出てって」

陸川景陽:「このまま寝た方が暖かい」

「……」笹川諭。

もういい。好きにさせよう。

きっと最初の数回だから、まだ物珍しさが抜けていないのだろう。

陸川景陽の枕元で横になり、ベッドサイドの小さなナイトライトを頼りに彼の輪郭のはっきりした五官を眺め、均一な寝息を聞いていると、笹川諭は疲れ果てているはずなのに、どうしても眠りにつけなかった。

柳生舞子と笹川高晃との間のいざこざを考えているわけでもなく、実家のあれこれを気にしているわけでもない。ただ、自分と陸川景陽のことが不可思議だと感じていた。

まさか自分が、陸川景陽に嫁ぐことになるなんて。

静かに呼吸をしなが...

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