第365章 遠くから彼女を見る男

二年後!

天樹夢子が会議資料を手にオフィスから出ると、アシスタントが小声で報告してきた。「天樹社長、天樹大社長は用事ができて、本日の会議には戻れないとのことです」

天樹夢子の姓は天樹、天樹清華も天樹。そのため社内では彼女を天樹社長、天樹清華を天樹大社長と呼んでいた。

アシスタントの報告を聞き終えると、天樹夢子はすぐさま天樹清華に電話をかけた。「お父さん、私を会社に騙して連れてきたのは、自分が早期リタイアするためだったってわけ! さっさと戻ってきて会議に出なさい」

電話の向こうで、天樹清華が言った。「叔父さんたちが引き止めて離してくれないんだ。会社ことは全部お前に任せる。みんなお前の言...

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