第377章 一家三人一緒に

天樹夢子は首を横に振った。「ママは不器用だから、覚えられないの」

陸川北斗は顔を上げ、じっと彼女を見つめた。

叶ちゃんはなおも彼女を引っ張って離さない。「行こうよ! 夢子、行こうってば!」

天樹夢子はやはり首を振る。「私、帰って寝るから。あなたは接待の予習でもしてるって思っときなさい」半月も働き詰めだったのだ。やっと一日休みを取ったのだから、しっかり寝だめしなくては。

そう言うと、彼女はあくびを一つして、くるりと背を向けて庭の方へ歩いていった。

天樹夢子が行かないと知った叶ちゃんは、慌てて後を追いかけた。そして、舌足らずな声で言う。「ママが行かないなら、僕も行かない」

天樹夢子の...

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