第381章 彼は賭けに勝った

天樹夢子はパソコンのファイルを開いた。

「いたいなら、いさせておけばいいじゃない」

 しかし、榊原秋は引き下がらず、声を張り上げた。

「そんなわけにはいかないでしょ! あなたたちは昼間の仕事だけでも大変なのに、夜もちゃんと休めなかったら体がもたないわ」

「夢子、やっぱり北斗を説得して、早く帰って休むように言ってちょうだい」そして、こう付け加えた。「それか、叶ちゃんと一緒に寝る気はないか聞いてみるとか」

 榊原秋が陸川北斗を心配する様子を見て、天樹夢子は彼女の方を向いて言った。

「お母様、下に降りて説得してあげてください。きっとお母様の言うことなら聞きますよ」

 榊原秋は眉をひそ...

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