第386章 私はあなたと葉ちゃんを争わない、彼は永遠にあなたのものです

水を飲んでいた天樹夢子は、ふと彼の方を向いた。

自分に視線を向けた彼女に、陸川北斗はまず微笑んでみせ、それから穏やかに言った。「三十年も経ってるんだ。どっちが正しくてどっちが間違ってたかなんて、もうはっきりさせられないし、分けることもできないさ」

陸川北斗の平然とした物言いに、天樹夢子の心臓が微かに締め付けられる。彼女はただ、じっと彼を見つめた。

今回帰ってきた彼は、きっとたくさんのことを考え、たくさんのことを受け入れて、戻ってきたのだろう。

天樹夢子が彼の瞳を見つめていると、陸川北斗は言った。「おまえと叶ちゃん、それに母さんに会いに戻ってきたんだ」

天樹夢子は視線を逸らし、夜空の...

ログインして続きを読む