第395章 夢子の心酸と苦労

 榊原秋が電話に出たことに、陸川北斗は少し意外に思い、尋ねた。

「母さん、夢子はもう寝たのか? それともシャワーを?」

「はぁ……」榊原秋はため息を一つ吐いた。「寝てないし、シャワーも浴びてないわ。さっきオフィスで倒れて、茅野悦子ちゃんが書類を届けに来た時に見つけて、病院に運んでくれたのよ」

「でも北斗、心配しなくていいわよ。夢子はもう目を覚ましたから。さっき検査が終わって病室に戻ったところ。お医者様は二日ほど入院して様子を見るって」

 天樹夢子が病院にいると聞いて、陸川北斗の心臓がキュッと締め付けられた。

「母さん、すぐ行く」

 そう言うと、彼は電話を切って病院へと直行した。

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