第399章 今回も行くなら、もう知らせなくていい

彼女は写真やテレビで見るよりも綺麗で、かつて自分が思い描いていた姿そのものだった。

天樹夢子を食い入るように見つめ、天宮千恵は感慨にふけり、その顔から視線を外すことができなかった。

目元はまだほんのりと赤みを帯びている。

「夢子姉、こちらが私の母です。母はあなたの担当した事件の話を聞いて、もう崇拝するほどの大ファンなんです」橋本日和が隣で満面の笑みを浮かべ、天樹夢子に紹介した。

天樹夢子は彼女に微笑みかけると、天宮千恵の方を向いた。「おばあさん」そして言葉を続ける。「わざわざ病院までお越しいただいて、本当にすみません」

天樹夢子の声が聞こえてきて、天宮千恵ははっと我に返り、笑顔で挨...

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