第415章 避妊しないでください

陸川北斗が彼女の顔に押し付ける熱と、耳元で軽く吐き出す息遣いに、天樹夢子は碗を持ちながら、彼をなだめるように言った。

「はいはい、他の人なんて好きじゃない。あなただけよ」

この時、天樹夢子が陸川北斗をなだめる様子は、叶ちゃんをなだめるのと全く同じだった。

そう言ってから、彼女は振り返って陸川北斗をもう一度見た。

「手を離して。じゃないと、この碗をいつまで洗えばいいの?」

陸川北斗はそれでも彼女を放さず、軽く目を閉じて言った。

「君が好きだ」

「……」天樹夢子。

彼を横目で見ながら、彼女は無力感と愛おしさの混じった笑みを浮かべた。

その後、碗を洗い終わると、陸川北斗は一分も待...

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