第442章 夢子を君に託した

陸川北斗の言葉を聞いた天樹清華は、くるりと振り返り厨房に向かって叫んだ。

「秋!」

その声に、榊原秋がフルーツの盛り合わせを手に姿を現す。

「そんな大声で叫ばなくても聞こえてるわよ」

ぶつぶつと文句を言いながら出てきた。

天樹清華はそれを見ると、さらに彼女を急かす。

「戸籍謄本はどこだ?夢子と北斗が婚姻届を出しに行くんだ。謄本を二人に渡してくれ」

天樹夢子と陸川北斗が婚姻届を出しに行くと聞いて、榊原秋は慌ててフルーツの盛り合わせを置いた。

「分かった、分かったわ。今すぐ取ってくる」

今となっては、天樹夢子と陸川北斗の結婚以上に大事なことなど何一つない。

しばらくして、榊原...

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