第470章 彼は突然結婚したくなった、彼女と

春川柚香の隣にまだ人がいるのを見て、宮沢宣之は紳士的に尋ねた。「ご友人はどちらにお住まいですか? 先に彼女を送りましょう」

 それを聞いた越川言音は、慌てて手を振った。「いえ、大丈夫です。車で来てますので」

 昼間からコトに及びたがっていた相手だ。自分が車に乗ってお邪魔虫になるなんて、空気が読めないにもほどがある。

 宮沢宣之の気遣いを、春川柚香はこれ幸いとばかりに、越川言音の方を向いて言った。「一緒に晩ご飯食べましょうよ! 後で送ってあげるから」

「いいから、あんたは早く行きなさいよ! さっさと二人の世界を楽しんできな」

 越川言音に早く二人きりになれと促され、宮沢宣之は思わず噴...

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