第494章 見知らぬ電話

ふと視線を落とすと、そこには見知らぬ電話番号が表示されていた。

それでも、春川柚香は通話ボタンを押した。

電話が繋がると、春川柚香は礼儀正しく声をかけた。

「もしもし」

だが、こちらの挨拶が聞こえているはずの相手は、何も答えない。ただ、明らかに荒くなった呼吸音だけが、受話器越しに伝わってくる。

スイーツコーナーの前で、沈黙を続ける相手に彼女はもう一度呼びかけた。

「もしもし?」

その様子を不審に思ったのか、向かいにいた越川言音が顔を上げた。

「間違い電話ですか?」

依然として反応がないため、春川柚香は告げた。

「間違いなら切りますよ」

そう言って電話を切ろうとした矢先、...

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