第517章 まるで浮気のよう

宮沢鳴の車は人目につかない場所に停められていたが、それでも彼は気づいた。

ふっ、こんな夜更けまで待っているとはな。まだ春川柚香に執着しているらしい。もしさっき俺がいなければ、間違いなく彼女に接触していただろう。

バックミラー越しにその車を見つめ、宮沢宣之は心に誓う。春川柚香から一時も目を離さず、つけ入る隙など一ミリも与えてはならない、と。

しばらくバックミラー越しに宮沢鳴の車を睨みつけていたが、やがて視線を戻すと、エンジンを始動させてその場を後にした。

ただ、宮沢鳴が当時、急な病の発作で昏睡状態に陥り、そのまま海外での治療を余儀なくされたことを思うと、胸に不安が過る。だからこそ、余計...

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