第138章 お似合いの二人

「今年の親子運動会、最初の金メダル獲得、おめでとうございます」

園長は桜井瑞希一家にメダルを授与しながら、にこやかに言葉を添えた。

「それに……桜井さん、ご主人との息の合い方が本当に羨ましい。あれほど見事な連携のご家庭は、そうそういませんよ」

「ありがとうございます……」

瑞希はどこか気まずそうに受け取った。正直、競技中に自分がどれほど役に立ったかと言われれば、胸を張れる気はしない。

彼女はただ、黒崎恒一の指示に従って動いただけだ。

ただ、黒崎恒一の声を追いかけていただけ――それだけ。

「ママ、パパ最高!」

由衣は大人二人の手を左右からぎゅっと掴み、跳ねるように喜んだ。

颯...

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