第172章 突如として訪れた厄介事

桜井瑞希が再び目を覚ましたのは、翌朝のことだった。

「瑞希、大丈夫? 具合どう?」

葉山静香が心配そうに覗き込んでくる。

桜井瑞希は静香の顔を見ても、まだ状況が飲み込めない。

「……なんで静香がここに?」

「はあ? なにそれ。あんたの頭の中、関根先輩でいっぱいってわけ? 私の顔見たらその反応?」

静香は不満げに頬を膨らませた。

「違うって。昨日の夜は、関根先輩がここにいてくれたところまでしか覚えてなくて……」

「うん。昨日、子どもたちから電話が来たの。『ママが病院に運ばれた』って。心配で来たら、ちょうど関根さんが仕事で抜けなきゃいけなくなってさ。だから私が交代したってわけ」

...

ログインして続きを読む