第201章 責任転嫁

「……あ、あなた……ほ、ほんとに偶然ね」

桜井瑞希は、まさか自分が水野優奈にきちんと話をつけに行く途中で、黒崎恒一と鉢合わせるなんて思ってもみなかった。

黒崎恒一は瑞希の顔を見た瞬間、察した。

手がかりを自分に渡してきたのが彼女なら、彼女だって同じ線を追って何か掴んでいる可能性が高い。

「乗れ」

瑞希は前方の道をちらりと見て、結局、黒崎の車に乗り込んだ。

――最初からこうなると分かっていたなら、別の道を選んでいたのに。

これ、どういう状況なのよ。

黒崎恒一が水野優奈に会いに行くつもりだったなら、自分は完全に場違いな第三者だ。これじゃまるで、余計な邪魔者じゃないか。

けれど道...

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