第37章 親泣かせ

颯太は自分の胸をぽん、と叩き、胸を張って言った。

「それはあり得ないよ。おばちゃん、信じて。ママのスマホは僕が組み直してある。ママ本人以外が解除しようとしても、どんな手を使っても無駄なんだ」

葉山静香はそれを聞いて、ようやく息をついた。次の瞬間には颯太を抱きしめ、頬にちゅっとキスする。

「颯太ちゃん、ほんっとに賢い! おばちゃん、あなたたち二人のこと大好きすぎる!」

颯太の頬は、もはやこねた生地みたいにむにむにされていた。必死に顔をそむけ、嫌そうに自分の頬をぬぐう。

「おばちゃん……唾、全部僕の顔に付いた」

「ごめんごめん! おばちゃん、嬉しくてつい。ほら、拭いてあげるね」

静...

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