第77章 ママとパパの顔つき

桜井瑞希は、傍でちょこまかと動き回る二人のちびっ子を見ながら、困ったように苦笑した。まったくこの子たちときたら――黒崎恒一と自分をくっつけるためなら、手段を選ばない。

カメラマンは水をひと口飲むと、颯太と由衣を手放しで褒めちぎった。

「いやあ、この二人、ほんと可愛い。しかも気が利く」

「男の子のほう、顔立ちが整いすぎてるなあ。大きくなったら女の子泣かせになりそう」

「どんな遺伝子してたら、こんな美形が生まれるんだろ」

褒め言葉の嵐に、瑞希の胸はくすぐったいほど誇らしくなる。まだ小さいのに、二人とも本当に人のことをよく見ている。

休憩が終わると、カメラマンは黒崎恒一と瑞希に声をかけ...

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