第151章

フレデリックの瞳には何の感情の波立ちも見られなかった。「あの時何があったかなど、知りたいとも思わない」

その言葉は完全にベアトリスの不意を突いた。彼女は凍りついたように動けなくなった。

気にしない?知りたいとも思わない?そんなことがあり得るのだろうか。一つの命が失われたのだ。それは彼女が長年背負ってきた原罪だった。

「他人がお前を脅すのは気に入らない」フレデリックの射抜くような鋭い視線が彼女に向けられた。「俺以外はな」

あまりにも無造作で、それでいてこの上なく傲慢だった。

ベアトリスの心臓は見えない手に掴まれたように苦しくなり、息をするのも困難になった。彼女はこれまでずっと、フレデリ...

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