第153章

「債務者からパートナーへと転身する機会だ。君自身の真価で、脚光を浴びる舞台に立つチャンスでもある」

フレデリックはベアトリスのすぐそばに立ち、その温かい吐息が彼女の前髪をかすめた。

「それとも、今の状況がお好みかな?黄金の鳥籠に飼われるカナリアのように。俺はこのまま君を飼い続けても構わないんだがね」

彼の言葉は、ベアトリスの最も深い恐怖を的確に射抜いていた。それは、誰かに養われるこの境遇に次第に甘んじ、闘争心も自我もすべて喪失してしまうのではないかという恐れだった。ほんの数センチ先にあるフレデリックの瞳を見つめ返したが、そこには底知れぬ打算の光があるばかりだった。

突然、彼女は悟った。...

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