チャプター 167

フレデリックのシャワージェルの清潔で爽やかな香りが空気に満ち、彼女を完全に包み込んでいた。

「こんな真夜中に寝ないでシャワーを浴びるなんて――俺を誘惑する気か?」実は、フレデリックは全く眠っておらず、彼女の気配をずっと伺っていたのだ。

外では稲妻が夜空を引き裂き、耳をつんざくような雷鳴が轟いた。ベアトリスはその音に身をすくませ、思わず彼のシャツをきつく握りしめた。

その雷鳴が、二人の間に漂っていた張り詰めた空気を打ち破った。フレデリックは一度喉仏を上下させると、彼女の体を離したかと思いきや、身をかがめて彼女を軽々と抱き上げた。

「何をするの?」ベアトリスは息を呑み、必死にタオルを押さえ...

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